日本書写技能検定協会が主催する硬筆書写技能検定3級を受験し、2回目で無事に合格することができました。
今回は2度の受験を振り返り、体験談やおすすめテキストを紹介していきたいと思います。
硬筆書写技能検定3級 合格証 |
3級の概要と難易度
硬筆検定3級は中学生・高校生程度、硬筆書写の一般的技術及び知識を持って書くことができる程度のレベルです。
試験時間は70分、受験料は3000円、出題されるのは実技問題6問、理論問題4問となっています。
私が受験した時の平均合格率は64.5%でした。
1回目の受験:不合格(理論のみ合格)
はじめて受験した時は、色々やらかして手応えは全くなしでした。
試験から1ヶ月後、書写技能検定協会から小さい封筒が郵送されてきました。
届いた封筒 |
これが噂の小さい封筒、、、
恐る恐る中身を確認すると、、、
やっぱり不合格の通知でした。(理論のみ合格)
届いた通知はこんな感じ。
5問目(ハガキ課題)と6問目(掲示課題)をもっと練習するようにとのこと。
指摘箇所の反省
練習で使っていた問題集から自分の癖を分析してみました。
5問目(ハガキ課題)
不合格時のハガキ課題 |
6問目(掲示課題)
不合格時の掲示課題 |
このように分析してみると、5問目・6問目は全体構成ができていなかったことがわかります。
ちなみに6問目は試験当日に「絵手紙」を「絵手絵」と書いてしまう誤字もやらかしました。
検定では速書き以外の課題で誤字の訂正は認められていないので、ここはそのまま提出するしかありませんでした。
※ちなみに誤字は減点対象ですが、それだけで不合格になるものではないとのこと
その他反省点
上記以外にも、試験当日に失敗した点について振り返ってまとめておきたいと思います。
速書き課題
速書きはボールペンを使用することになっているんですが、私はなぜかシャーペンで書き始めてしまいました。
でも不幸中の幸と言うべきか、5文字ぐらい書いたところで偶然シャーペンの芯が折れて、筆記具を間違っていたことに気づきました。
そこから大慌てで書き直し、なんとか時間内に書き終えることはできました。
ただ、仕上がりはかつてないほど雑だし、開始早々心を乱されて最悪なスタートとなりました。
全体の時間配分
私は試験の段取りについて、
①速書きが終了したらまずは理論問題を済ませる。
②次に掲示課題をやって、余った時間で2問目〜5門目を順番に回答していく。
という計画を立てていました。
当日は予定通り理論問題と掲示課題から取り掛かり、順調に進んでいると思っていたんですが、掲示課題が終わった時点で時計を確認すると、残り時間があと20分という状況になっていました。
2問目(楷書と行書)、3問目(縦書き)、4問目(横書き)、5問目(ハガキ)をちゃんと仕上げるには20分だとちょっと厳しい。
しかたがないので仕上がりよりも最後まで書き終えることを優先し、2〜5問目は超高速で仕上げました。
これも最後まで書き終えることはできましたが、超高速なので横書き課題は早書きみたいな仕上がりになってしまいました。笑
※合格した理論問題について
3級の理論は草書を読む課題があります。
草書を見るのは初めてだったので、最初は何が何だかさっぱりでお手上げ状態でした。
でもテキストや過去問を読み込んでいくと、例えば「要」という漢字に使われる「女」というパーツはひらがなの「あ」のような形をしているなど、崩し方のパターンがあることに気がつきました。
3級の草書は、ひらがな混じりの文章を読む課題なので、テキストの例題や過去問を読み込んで崩し方のパターンをいくつか覚えておくことで対応できました。
あと試験本番ではマークシート形式(選択式)なので、前後の文脈を考え、選択欄から消去法で答えを導き出すことも可能です。
草書以外の課題は筆順などの基本的な問題ですが、個人的には漢字の部分(へんやつくり)などの名称を答える課題に苦労しました。
これから受験を考えている方は試験前に一度復習しておくといいかもしれません。
ちなみに受験時に私か使用していたテキストがこちら
硬筆検定3級合格のポイント |
硬筆検定3級に特化したテキストで、課題別に回答例や合格ポイントの解説が載っています。
練習問題や過去問集も付いていて、おすすめの問題集です。
上記テキストの他に、「硬筆書写技能検定3級のドリル」も使用していました。
硬筆検定3級のドリル |
こちらは書写検定協会の公式教材で、書き込み形式になっていてたくさん練習することができます。
おすすめのドリルなので一度チェックしてみてください。
硬筆書写技能検定 3級のドリル しっかり身につく 書き込み式練習帳 【オリジナルボールペン付き】 2680円
※価格が異なる場合があります。最新の情報はサイトをご参照ください。
2回目の受験:合格
前回の反省を踏まえ、2ヶ月後に再受験しました。
今回は上記で紹介したテキストを参考に、前回指摘された全体構成を修正、当日も落ち着いて時間配分にも気を配りました。
また、理論は合格していたので、1回目の受験よりも時間に余裕をもって課題に取り組むことができました。
すると試験から1ヶ月後、今回は大きい封筒が送られてきました。
届いた封筒 |
中身を確認すると念願の合格証が。
硬筆検定3級 合格証 |
やりました。
一度落ちている分、感慨深いものがありますね。
これに慢心せず、これからも精進していきたいと思います。
3級合格時の実力
これから受験する人の中には実技の合格ラインが気になっている人も多いと思います。
そこで私が試験直前に取り組んでいた問題集の書き込みを振り返って、受験当時の実力を示しておくことにしました。
第1問 速書き(4分) |
第2問 漢字(楷・行)を大きく書く |
第3問 縦書き(漢字仮名交じり文) |
第4問 横書き(漢字仮名交じり文) |
第5問 はがきの表を書く |
第6問 掲示を書く |
※5問目・6問目の赤字部分が前回からの修正箇所です
合格した時の実力はここに上げた画像の通りです。
硬筆検定3級はこのぐらいの実力があれば合格を目指せるレベルです。
まとめ
1回目の受験では5問目・6問目の全体構成ができておらず、不合格となってしまいました。
筆記用具の誤りや誤字など、悔しいミスもありました。
そこで2回目の受験時は1回目の反省を活かした対策を立てて挑みました。
①全体構成はテキストのポイントを読み込んで修正
②不注意による誤字などのエラーが起きないよう、「受かったらラッキー」という心持ちで緊張感を軽減し、前日の睡眠時間も確保
③時間配分にも配慮できるよう、全体の流れや集中力の持続時間を意識した練習を行う
上記3点の対策を立てたことで、1回目の受験時よりも手応えを感じることができました。
そして今回は理論問題の免除もありました。
私は作業のペースが遅い方なので、正直70分で理論と実技の両方を済ませるのは難しいと感じました。
そんな私にとって、理論免除は本当にありがたい制度です。
次回は準2級ですが、またこの制度を利用して、マイペースに合格を目指していこうと思います。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※公式過去問集もあるのでよかったらチェックしてみてください↓
硬筆検定3級過去問集 |
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