硬筆書写技能検定は1級から6級まであります。
私は今回4級を受験して無事に合格することができたので、体験談を紹介します。
硬筆書写技能検定4級 合格証 |
4級の概要と難易度
硬筆検定4級は中学生・高校生程度、硬筆書写の基礎的技術及び知識を持って書くことができる程度のレベルです。
試験時間は60分、受験料は1500円、出題されるのは実技問題5問、理論問題2問となっています。
最近の平均合格率は88.4%でした。
試験対策
今回は6級・5級にはなかった速書きの問題(4分で95字程度)が出題されるので対策が必要です。
まずは6級を受験する時に購入した日本書写技能検定協会の公式テキスト「硬筆書写技能検定の手引きと問題集」で情報を収集しました。
このテキストによると、4級の速書きは学生や実務についている人にとってはそこまで急ぐことはない速さとのことでした。
試しに書いてみると、確かに書けなくはない速さです。
ただ一つ気になったのが、テキストの模範解答が楷書で書いてあったこと。
私は普段から行書派なので、行書で書いても大丈夫なのか、これは確認しておきたいところです。
他にも書き損じた時はどうしたらいいのかなど、色々不明点がありました。
そこで、今回新たに「硬筆書写技能検定4級合格のポイント」を購入し、4級の速書き問題はどのように書いたらいいのか、調べてみることにしました。
このテキストは日本習字普及協会が出している硬筆検定4級対応のテキストです。
これによると、4級の速書きは「ボールペンまたは鉛筆のいずれかを使用する。書体の指定はない。」とのこと。
模範解答も、こちらには行書で書いてありました。
またボールペンで書き間違えた場合は訂正方法があり、それについてもテキストの中で解説されていました。
書き間違えた時は斜線で訂正、書き落とした時は吹き出し線をいれて挿入。
このように訂正するとのこと。
他にも字の大きさ、字間などについてのポイント等が解説されており、後半には過去問3年分も掲載されていました。
とても良いテキストだったので、受験を考えている方はチェックしてみてください。
書き込み式のドリルや過去問集も販売されています。
硬筆書写技能検定 4級のドリル しっかり身につく 書き込み式練習帳 【オリジナルボールペン付き】2680円
※価格が異なる場合があります。最新の情報はサイトをご参照ください。
4級には他にも実技問題が4問、理論問題が2問あるんですが、そこについては日ペンの通信講座で学んだ知識・技術で対応できると判断したので、今回は特に対策せず試験に挑みました。
参考までに受験時の実力を示すツイートを挿入しておきます↓
皆さんこんにちは。
— 桐敷たかを@文字年齢5才 (@takaobiisiki) January 17, 2021
午後の健康書写です。
書写をすると元気が出ますね。
僕にとって字を書く事は水を飲むのと同じぐらい大切な事です。
コロナのおかげで色々大変な事もありますが、これからも書写と共に生きていこうと思います。
今日も一日よろしくお願いします。#朝活書写#健康書写 pic.twitter.com/n8yQn7mEBa
試験前に書いた字運(見本なし)の書写ツイートです。
4級はこのぐらいの実力があれば合格圏内です。
試験当日
会場は練馬区役所会議室でした。
試験開始は10時。
今回も少し早めに現地入りし、会場内を散策。
控室に自販機があったので、コーヒーを飲みながら精神を統一しました。
試験開始
試験が始まると、まずは実技1問目の速書き課題を1分間読み込む時間が与えられます。
この1分間は文章の黙読を繰り返すことに使い、頭の中で文章を流暢に再生できるように準備しました。
「始めてください」の合図とともに一斉に書き始めます。
一応練習はしていたんですが、本番では「間に合わなかったらどうしよう」という不安から段々ペースが速くなり、練習の時に想定していたよりも雑な感じに仕上がってしまいました。
30秒ほど時間が残っていたんですが、書き直すには時間が足りないし、何もできず、ただ時間だけが過ぎていき、、、
諦めてそのまま提出しました。
その後は理論問題をサクサク済ませて、残りの時間でじっくり実技に取り組みます。
実技2問目は漢字仮名交じりの言葉。
「春めく野山」を枠内に書く問題です。
日ペン通信講座で基礎はしっかりやっていたので、この辺は自信をもって書くことができました。
その後は3問目の縦書き、4問目の横書きを手に汗握りながらなんとか書き終え、最後の掲示課題に取りかかります。
慣れない油性マジックを使って書く課題でしたが、参考書に書いてあった「はっきりと読みやすい書き振りで書きましょう」ということだけ意識して、できるだけ丁寧に書き上げました。
結果発表
試験から1ヶ月後、日本書写技能検定協会から合格証が届きました。
硬筆書写技能検定4級 合格証 |
これでまた1つ目標達成です。
まとめ
今回、硬筆検定4級を受験し、無事に合格することができました。
やっぱり速書き課題は難しかったんですが、ちゃんと対策しておいたおかげでなんとかクリアできました。
6級・5級・4級と級を上げるごとに試験の難易度も上がってきましたが、通信講座で基礎をしっかり固めていたので、今回も何とか対応できました。
次回は3級。
ここから先はまた一段とレベルが上がってくると思うので、またコツコツ実力をつけて挑んでみようと思います。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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