毛筆書写技能検定は1級から6級まであります。
私は今回5級を受験して無事に合格することができたので、体験談を紹介します。
毛筆書写技能検定5級 合格証 |
毛筆書写技能検定5級
毛筆検定は硬筆検定と同日・同会場で実施されています。
私は今回、硬筆の5級が目的で受験したのですが、せっかくなので毛筆もついでに受験してみることにしました。
試験対策
前回(6級)はほとんど練習せずに受験しました。
その時はたまたま合格してしまったのですが、世の中そんなに甘くありません。
これからまた級を上げていくためには練習が必要です。
とは言え私は硬筆(ペン字)に軸足を置いて学習しているため、毛筆の練習に使える時間は限られています。
そのような状況でどのように学習を進めていくか悩む中、水書道というものがあることを知り、練習に取り入れてみることにしました。
水書道は筆に水をつけて書きます。
これなら準備と片付けに手間がかからないので、ちょっとした隙間時間に練習することができます。
今回はこれで練習時間を確保することにしました。
また6級の時と同様に、書写検定協会公式のテキスト「毛筆書写技能検定の手引きと問題集」で試験に関する情報をチェックしました。
毛筆書写技能検定の手びきと問題集 |
これは5級専門の問題集ではないんですが、毛筆検定全般(1級から6級まで)の総合的な情報が掲載されている、書写技能検定協会公式のテキストです。
現在は販売停止(楽天の電子書籍でのみ購入可)となっていますが、ほぼ同じ内容で新しいテキスト「毛筆書写技能検定 公式テキスト」が発行されています。
合格ラインの模範解答も載っているので、5級を受験される方は一度目を通しておくことをお勧めします。
上記書籍によると、5級の試験は試験時間50分、受験料1200円、小学校3年生以上の中・高学年レベル。
実技問題4問、理論問題1問。合格率は96.3%とのことです。
この1冊だけでは少し心配だったので、日本書写技能検定協会ホームページから過去問も購入しました。
過去問を1年分購入すると、試験の解説とポイントをまとめたものが付録としてついてきます。
過去問の付録(毛筆5級試験の解説・ポイントのまとめ) |
こちらも参考になりました。
※追記 2021/09/16
日本書写普及協会が出している毛検5級対応のテキストを発見したので、購入して内容を確認してみました。
公式テキストではありませんが、出題形式に対応した良いテキストでした。
これから受験する方はチェックしてみてください。
わかりやすい毛筆の基本 定価1210円 |
基本の筆づかいがわかるようになっています |
ちなみに水書道での練習はこんな感じ。
お習字ボード④
— 桐敷たかを@文字年齢5才 (@takaobiisiki) November 1, 2020
そり、折り返し、点
来週は書写検定なのでそろそろ緊張感増してきました💦
頑張ります! pic.twitter.com/1Q1j8myipx
んー。明日の検定にはひらがなも出るらしいのでYouTubeでひらがなの筆使いを研究しました。
— 桐敷たかを@文字年齢5才 (@takaobiisiki) November 7, 2020
跳ねとか曲がりのところで筆をちょんちょんする技があるんですね。
とりあえず見様見真似で習得?しました✌️
こんなんで大丈夫かなー?笑
頑張ります💪🏻 pic.twitter.com/NMxuJJ3yOs
正直まだまだ初心者の域は脱していませんが、前回受験時よりは筆づかいも良くなった気がするので、今回はこれで頑張ってみようと思います。
試験当日
会場は練馬区役所会議室。
会場の窓からの眺め |
午前中に硬筆検定を受験し、午後からの受験になります。
試験は13時からですが、早めに入室して本物の墨と半紙の感覚を確かめます。
試験前の筆慣らし |
水書き練習のみで不安がありましたが、墨と半紙にも活かせています。
試験開始
硬筆と同様にまずは理論の書き順問題に取りかかります。
こちらは難なくクリア。
次は実技問題。
実技は「少」「たね」「エビ」「なみの音」をそれぞれ半紙に書く問題です。
日ペン通信講座で学んだ字の形と、水書きで練習した筆づかいを組み合わせて一生懸命書きました。
今回の問題では特に「ね」の字が難しく、予備の半紙は全部「たね」の課題に使いました。
※試験では問題4問に対し半紙が8枚配られます
なんとか書き切って試験終了です。
後は結果を待ちます。
結果発表
1ヶ月後、日本書写技能検定協会から合格証が届きました。
毛筆書写技能検定5級 合格証 |
今回もなんとか合格。
これでまた1つ目標達成です。
まとめ
今回、毛筆検定5級を受験し、無事に合格することができました。
前回6級を受験したときは「字形」を整えることだけに集中していましたが、今回は水書きの練習で「筆づかい」も意識できるようになったため、そこでポイントを稼ぐことができたのではないかと思います。
まだまだ初心者のレベルではありますが、次回4級を受ける時までにはさらにレベルを上げていきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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