超高齢化社会を迎えることによる「2025年問題」。
2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。
私も漠然と将来に不安を感じながら、特に何の対策もせず日々を過ごしていたのですが、先日、認知症予防の効果が期待できるというペン字練習帳を本屋で発見したので購入してみました。
とてもいい内容だったので、今回の記事で紹介することにしました。
脳活ペン字練習帳
先日、いつものように本屋でペン字コーナーを物色していると珍しい本を発見。
「脳活ペン字練習帳」 |
「書」に関する部分は大平恵理先生(日本書字文化協会会長)が、「脳科学」に関する部分は瀧靖之先生(東北大学加齢医学研究所)が監修しています。
中身をパラパラしてみると、
・書写をすることで脳を活性化→認知症予防の効果が期待できる
・この練習帳は脳が活性化するよう様々な工夫がしてある
というようなことが書いてありました。
認知症予防のために脳トレをするのは面倒くさいけど、趣味でやっているペン習字が認知症予防になるなら面白そう。
ネットで調べてみると同シリーズで実用編もあるみたいだったので、こちらも合わせて購入しました。
書写が認知症予防になる理由
瀧先生によると、認知症を予防するには「運動」「趣味」「好奇心」「コミュニケーション」の4要素が有効とのことです。
瀧先生はこれらについて様々な視点から考察されているのですが、ざっくりまとめると趣味・好奇心・良好なコミュニケーションによって「快い・好き」と感じた時、脳内にドーパミン(快楽や幸福感をもたらす神経伝達物質)が放出され、やる気・集中力が向上する。それによって脳が活性化するとのこと。
そしてペン習字は
・趣味として楽しむことができる
・書写を通して知的好奇心が刺激される
・他者とコミュニケーションをとるきっかけになる
上記の理由から認知症予防の効果が期待できるそうです。
※ちなみに運動に関しては有酸素運動が海馬(記憶を担当する脳領域)を活性化させるとのこと。この部分はあまりペン習字に関係ないため、今回は割愛させていただきます。これら4要素と認知機能の関係については瀧先生の著書「脳が目覚めるたった1つの習慣」で詳しく解説されているので、よかったらこちらもご一読ください。
脳活ペン字練習帳は
・ポジティブな言葉で楽しく練習
・好奇心が刺激される豆知識が随所に掲載してある
・日記(日々の出来事)を書く欄が設けてある
※日々の出来事に関する記憶をエピソード記憶といい、これを鍛えることによって脳が活発になる
実践編はこれに加えて
・実践で役立つ言葉を練習しコミュニケーションの幅を広げる
・手紙のやりとりに関するマナーなどを紹介して知的好奇心を刺激
などの工夫が随所に盛り込んであります。
脳トレに文字(言葉)を用いる意義
字を書くという作業は言葉を用いますよね。
この言葉を読んだり書いたりする作業は脳の中に色々なイメージや感情、過去の経験などを呼び起こします。(例えば恋人の名前や好きな歌の歌詞をイメージして感情が湧き上がるなど)
こうした感情が呼び起こされると、心の働きや感情のコントロールを司る前頭葉の活性化が期待できるそうです。
この辺のことは「脳トレ書道のススメ」にもう少し詳しい解説があったので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
あわせて読みたい
実際にやってみました
脳活ペン字練習帳
基本部首
一般的なペン字練習帳と同様にきれいな字を基礎から学ぶことができます。
ページ下部に日記を書く欄が設けてあり、日々の出来事に関する記憶を強化できます。
この日はうれしかった事を思い出し、ポジティブな気持ちになれました。
ことわざ
好奇心が刺激されるポジティブな豆知識が随所に掲載してあります。
穴埋め
手書きの見本がないため、字のバランスを思い出しながら書きます。終わった後は脳が活性化された感じがしました。
脳活ペン字実用練習帳
仕事
仕事でよく使う言葉の練習。ここにも豆知識が掲載してあり好奇心が刺激されます。普段何気なく使っている言葉でも意味をよく理解せずに使っていたことに気がつきました。もっと勉強します。
一筆箋
マナーや文章の構成に関する解説もあります。実際に一筆箋を書いてみたくなりました。
部首思い出し
1、2個はすぐに出てきたのですが、それ以上はなかなか思い出せず時間がかかりました。
なかなか面白い問題です。
なかなか面白い問題です。
終わった後は脳が活性化された感じがしました。
まとめ
今回はペン習字で脳を活性化できるという内容を紹介しました。
ペン習字で字が上手くなって、脳が活性化する。
脳が活性化することで練習の効率が上がってさらに字が上手くなる。
この良循環で練習の効率を高めていきたいですね。
ちなみに「やらされ感」などのストレスを長期間受け続けるとコルチゾールというホルモンの影響で海馬(記憶を担当する脳領域)が萎縮し、近接する扁桃体(感情を担当する脳領域)の機能も低下するとのこと。
ペン習字も取り組み方によっては抑うつや記憶力の低下を招いてしまうということですね。
私は健康のために楽しくペン習字に取り組んでいきたいと思いました。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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