日ペンのボールペン字講座は日本ペン習字研究会が監修するペン習字の通信講座です。
私は日ペンの通信講座に挑戦し、挫折しそうになりながらも無事に全課程を修了することができました。
そこで、今回の記事では日ペン通信講座の受講過程を私の奮闘と共に振り返ってまとめてみました。
通信講座開始時に書いた字 (開始前は市販テキストで5ヶ月練習していました) |
通信講座終了後の字 (色々あって卒業まで一年かかりました) |
日ペンの通信講座について
料金:29800円
標準受講期間6ヶ月、サポート期間1年メインテキスト7冊
教材の内容
テキスト1:ひらがな・カタカナ・数字
テキスト2:楷書①
テキスト3:楷書②
テキスト4:行書①
テキスト5:行書②かなの連綿
テキスト6:手紙・はがきの書き方①
テキスト7:手紙・はがきの書き方②
上記テキストに加え、練習帳2冊、硬筆辞典、DVD、講習会無料参加チケットが届きました。
無料講習会受講証 |
無料講習会の記事も書いたのでよかったらチェックしてみてください。
ちなみにDVDの内容はこんな感じ。
DVD目次 |
ひらがな・カタカナ全文字、漢字も重要なポイントをおさえた内容が収録されています。
漢字のポイント |
氏名の添削からスタート
まずは氏名の添削(第1回添削課題)を提出します。
練習をする前の自分の字で書いて送ります。
2週間後、添削された課題と共に先生が書いてくれた氏名のお手本が届きます。
お手本はこんな感じで届きます |
基本コース(テキスト1〜3)
①ひらがなカタカナ
テキストでの学習開始。
テキスト1はひらがなとカタカナです。
テキストにはきれいに見えるポイントが書いてあるので、そのポイントを自分の字に取り入れるように練習していきます。
例えば「ら」や「ち」は弧を書くような形に書きます。
ポイントを意識した練習 |
さらにDVDで細かい部分を確認。
「ら」の書き方 |
テキスト・DVDで学んだことは練習帳で復習します。
この時点でのビフォーアフターがこちら。
練習帳で復習 |
練習を初めて2週間ぐらいから、自分が書く字の変化を実感しました。
見本を見ないで書いた字 |
この時期は「どう?うまくなったでしょ?」と職場で褒めてくれる人を探し回っていました。笑
カタカナについても直線だと思っていた線が、実は少し反って書くときれいに見えることなど、目から鱗の学びがありました。
カタカナの練習 |
この時期は「きれいに書くこと」よりも「字の形を覚えること」を優先して練習しました。
初めての添削課題にも挑戦。
手に汗にぎりました。
はじめての添削課題 |
この時点でのビフォーアフターがこちら。
ビフォー (市販テキストで練習していた頃の字) |
アフター |
ひらがなとカタカナがおしゃれな字形になりました。
②楷書1
テキスト2は漢字の楷書です。テキストでの学習 |
ひらがなと同様にポイントを覚えていきます。
まずは基本点画の練習から。
例えば「はね」のポイントはこんな感じ。
「はね」のポイント (はらい上げるようにはねる) |
漢字もDVDで確認しながら学習を進めます。
「式」の書き方 |
そしてこの頃になると若干飽きてきます。笑
とにかくペン字を嫌いにならないよう、楽しくマイペースを心がけて練習していました。
③楷書2
テキスト3も漢字の楷書です。テキスト2と同様に漢字のポイントを学習していきます。
例えば漢字の外形を捉えてバランスをとる練習では、漢字の「米」を丸い形と覚えて練習していきます。
漢字の外形を意識した練習 |
そしてこの頃からDVDに加えて付録の硬筆辞典も使うようになりました。
硬筆新辞典(通信講座についてきます) |
テキストに載ってない字は辞典で調べます |
この時点でのビフォーアフターがこちら。
ビフォー (市販テキスト) |
アフター |
漢字のバランスが取れるようになりました。
行書で書くと速く書けるので、この頃から仕事でも行書を使うようになりました。
でも行書の練習を始めたことによって、「速く書く時は行書で、ゆっくり丁寧に書く時は楷書で」と、目的を分けて考えられるようになり、楷書の練習をする時はゆっくり丁寧に書くようになりました。
おかげで楷書で丁寧に書く技術が向上しました。
連綿を練習していると線質が柔らかくなり、ひらがなが上手になります。
そろそろ講座も終わってしまうので、この頃から日ペンを卒業した後の進路について悩んでいました。
日ペンが発行する競書誌「ペンの光」を購読して学習を続けるのか、それとも新しい通信講座を受講するのか。
そんなことを考えているうちにテキスト7も終了。
学習初期と比べると、臨書(見本を書写すること)の技術もずいぶん向上しました。
改めて受講開始前の字と終了後の字を比べてみます↓
私はマイペースにやっていたので一年かかってしまいましたが、ちゃんとやれば半年で卒業できる内容です。
がくぶんの公式ホームページから無料で資料請求できますので、より詳しい内容を知りたい方はそちらをチェックしてみてください。
ちゃんと続けられるのか?
などの不安はありますが、それでも自分がやりたいと思う道を突き進んでいこうと思います。
今後とも応援よろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
応用コーステキスト4〜7
④行書1
テキスト4は漢字の行書です。行書もこれまで同様にポイントを学習しながら練習していきます。
行書の練習 (崩し方のポイントが解説されています) |
行書の練習は新鮮でした。
行書で書くと速く書けるので、この頃から仕事でも行書を使うようになりました。
⑤行書2、かなの連綿(れんめん)
テキスト4は行書の続きとかなの連綿です。行書2
テキスト4の続きで行書を練習します。
テキスト5では部首ごとの崩し方を学んでいきます。
例えばごんべんの崩し方だとこんな感じです。
ごんべんの崩し方 |
学習が進んで行書で書くことに慣れてくると、普段生活の中で書く字も行書で書くようになります。
楷書よりも行書の方が楽に書けるからです。
でもそのおかげで楷書の書き方を忘れそうになってきたので、この辺りから慌てて楷書の復習を開始。
ここで気づいたことがあるんですが、当時の私は「ゆっくり書いていたら普段の仕事には活かせないじゃん」という考えを持っており、楷書で書く時も時間をかけてゆっくり丁寧に書くような練習は敬遠していました。
でも行書の練習を始めたことによって、「速く書く時は行書で、ゆっくり丁寧に書く時は楷書で」と、目的を分けて考えられるようになり、楷書の練習をする時はゆっくり丁寧に書くようになりました。
おかげで楷書で丁寧に書く技術が向上しました。
楷書で丁寧に書いてみた文章 |
かなの連綿(れんめん)
テキスト4の後半は連綿(れんめん)です。
ひらがなを続けて書くことを連綿といいます。
一気に書いたり一度ペンをとめたり、ポイントをよく確認しながら練習します。
はじめは文字をつなげる感覚がわからなかったのですが、やっている内にだんだんわかるようになってきました。
連綿を練習していると線質が柔らかくなり、ひらがなが上手になります。
⑥応用1
テキスト6では実用的な文章を書く練習をします。文章を書く練習 |
テキストでは楷書と行書が交互にでてくるので、頭を整理しながら学習しました。
⑦応用2
テキスト7もテキスト6と同様に実用的な練習。テキストもこのぐらい進むと自分の字に自信がついてきます。
そろそろ講座も終わってしまうので、この頃から日ペンを卒業した後の進路について悩んでいました。
日ペンが発行する競書誌「ペンの光」を購読して学習を続けるのか、それとも新しい通信講座を受講するのか。
そんなことを考えているうちにテキスト7も終了。
学習初期と比べると、臨書(見本を書写すること)の技術もずいぶん向上しました。
初期の臨書(テキスト2) 左から見本、なぞり書き、臨書 右にいくにつれ字が崩れていく |
この頃の臨書(テキスト7) 左から見本、なぞり書き、臨書 初期の頃と比べ、崩れが少ない |
感覚的にはテキスト6・7は、それまでよりも早いスピードであっという間に過ぎていったように感じました。
返却された添削
※第1回添削課題は住所・氏名の添削でした
第2回添削課題 |
第3回添削課題 |
第4回添削課題 |
第5回添削課題 |
第6回添削課題 |
第7回添削課題 |
第8回添削課題 |
第9回添削課題 |
第10回添削課題 |
第11回添削課題 |
第12回添削課題 |
添削課題を上手に作成する方法
ちなみに私は添削課題をきれいに仕上げたかったので、少し手間をかけて丁寧に課題を作成していました。
まず課題提出用紙のコピーをとって、コピーに補助線を引きます。
提出用紙のコピーに補助線を引く |
補助線を引いたコピーを原本の下に重ねます。
補助線を引いたコピーを下敷きにする |
そうすると上の写真のように補助線が透けて見えるようになります。
次にお手本にも同じように補助線を引いて、下の写真のようにお手本をすぐ隣に置いて課題を作成します。
補助線を頼りに課題を作成する |
このように補助線を利用すれば課題を上手に仕上げることができます。
特に初心者の方にオススメの方法なので是非試してみてください。
結果
返却された成績カード |
丁寧な添削もあって、初回65点から最終95点まで成績が向上しました。
改めて受講開始前の字と終了後の字を比べてみます↓
ビフォー |
アフター |
ビフォー |
アフター |
こうやって比べてみると受講前と比べてずいぶん上達したと思います。
日ペンが主催する硬筆作品の展覧会「全日本ペン書道展」にも出品し、金賞をいただくことができました。
ペン展の賞状 |
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まとめ
ペン習字は始めてすぐに上手くなるわけではありませんが、コツコツやっていればちゃんと上手くなります。
私はマイペースにやっていたので一年かかってしまいましたが、ちゃんとやれば半年で卒業できる内容です。
がくぶんの公式ホームページから無料で資料請求できますので、より詳しい内容を知りたい方はそちらをチェックしてみてください。
ちなみに私はこの後、まだまだ貧弱な基礎をしっかり固めたいと思いユーキャンの通信講座を受講することにしました。
ユーキャンのボールペン字講座 |
日ペンと違う字形になるけど大丈夫か?
ちゃんと続けられるのか?
などの不安はありますが、それでも自分がやりたいと思う道を突き進んでいこうと思います。
今後とも応援よろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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