私は自分が書く子供っぽい字が嫌いでした。
「 上手じゃなくていいから、せめて年相応に人並み程度の字が書けるようになりたい」
それが私がペン字を始めた動機です。
5ヶ月練習した結果
まずは結果からご覧ください。
練習前の字
硬筆書写技能検定6級にも合格しました |
練習の経過記録
練習開始〜2ヶ月 ひらがなとカタカナの練習
きれいな字の絶対ルール
きれいな字を書けるようになりたいと思い、まずはじめに手に取ったのは青山浩之先生の
“きれいな字”の絶対ルールという本です。
きれいな字の絶対ルール |
本を読んで印象に残ったのは文字が崩れてしまう原因と対策の部分。
この本では文字が崩れてしまう主な原因として
①脳内文字が崩れている(脳内のイメージに原因がある)
②イメージ通りにペンを動かせていない(指の動きに原因がある)
と、上記2点を挙げ、それぞれの対策として
①脳内文字が原因の場合には崩れてしまった脳内文字を正しいものに上書きする
②指の動きが原因の場合にはペンの正しい持ち方を学び、ペンを自在に動かせるようにする
と、解説されていました。
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また、具体的にどのように字が崩れるのか、主な崩れ方のパターンとして
①文字の空間が潰れている
②自分勝手につなげたり省略したりしている
③行が傾いて蛇行したりしている
と、上記3つのパターンを紹介し、
①の崩れ方の場合は線と線の隙間を均等に書く
②の崩れ方の場合は「止め」「折れ」「接筆(線と線が接する部分)」を意識する
③の崩れ方の場合は文字の中心を揃えて並べて書く
と、それぞれの対策と練習方法も解説されていました。
私の場合、ここで解説されていたことはほとんどできていませんでした。
なので、まずは脳内文字を正しい形に上書きし、文章が蛇行せず真っ直ぐ書けるようになることを目標に、以下のようなひらがなの練習を行いました。
このノートの使い方も青山先生の本で紹介されていた方法で、ノートの罫線を利用して文字列の中心を揃えて書きます。
罫線2行を使って文字を書き、間の線を中心線として利用します。
練習初期の字 |
今振り返ってみると、当時の私は1文字1文字ひらがなの形を覚える練習と、文字を真っ直ぐに配列する練習を同時に行なっていたので、かなり大変なことをやっていたと思います。
初心者の練習だったらこの2つは分けて練習した方がよかったかなーと今は思っています。
※この頃はイメージ通りにペンを動かせるようにする練習として、このような練習も行なっていました。
イメージ通りにペンを動かす練習 |
2ヶ月〜漢字の練習も追加
ひらがなの脳内文字を上書きしたら漢字の脳内文字も上書きしていきます。
文字の外形を捉える練習 |
これも青山先生の本で紹介されていた練習方法で、左は△、命は◇など、漢字の大まかな外形を捉えて文字の形を覚えていきます。
外形を意識して書いた字 |
「きれいな字の絶対ルール」は、私がペン習字を好きになるきっかけになった、本当にお勧めの本です。
よかったらチェックしてみてください。
読むだけで「うまい」と言われる字が書ける本
漢字の外形を覚えたら、また新しい本を購入しました。
根元知先生の読むだけで「うまい」と言われる字が書ける本です。
この本にも色々な美文字メソッドが紹介されていたんですが、この中で私が取り入れたのは
「起筆には打ち込みを入れる」というメソッド。
縦画や左払いなどの線の書き始めに打ち込みを入れて書くと大人っぽい字になります。
起筆に打ち込みを入れる練習 |
※カタツムリを書くと字が上手くなるという記事をネットで拝見したので、カタツムリも書いていました。(ひらがなを書く時に必要な、綺麗な曲線を書く能力が上がるとのこと)
起筆に打ち込みを入れた字 (赤丸の部分に打ち込みを入れています) |
この打ち込みを入れると、入れない場合と比べて大人っぽい雰囲気を出すことができます。
美しく書くための21のポイント
根本先生の本を読み終えると、私はまた新しいテキストを購入しました。
赤松久美子先生の美しく書くための21のポイント: 漢字の書き方がスッキリ分かる!です。
このテキストでは美しく見える漢字の書き方が紹介されていて、線の反り方、払いの角度など、かなり細かい部分まで解説されています。
また練習で使うノートはマス目目のノートがいいと紹介されていたので、新たにジャポニカ学習帳も購入。
マス目ノートを使った練習 |
マス目ノートでは1つのマスに1文字を書くので、文字の形を覚えること(脳内文字の上書き)だけに専念できます。文字を真っ直ぐ並べることに注意を払わなくていいので、練習の精度が上がりました。
ボールペンは赤松先生オススメのサラサクリップ0.5㎜に変更。「はね」「はらい」などが上手く書けるようになり、ペン選びの重要性を肌で感じました。
ちなみに漢字を美しく書くポイントはこんな感じ。
美しく書くポイントを意識した「理」 |
この字のポイントは「へん」は右上がりに書き、右側を揃える。
一つ一つの線も真っ直ぐではなく、少し反って書くなど、細かいポイントもあります。
こちらもオススメのテキストです。
5ヶ月後の結果
改めて練習前後の字を比較してみるとこんな感じ。
ビフォー
アフター
初期と比べてずいぶん大人っぽい字になりました。
練習の成果を試すべく、硬筆書写技能検定6級(文部科学省後援、日本書写技能検定協会主催)を受験。見事合格することができました。
硬筆書写技能検定6級にも合格しました |
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まとめ
今回、市販テキストで5ヶ月ペン習字の練習を行い、少しではありますが、手書きの文字が上達しました。
正直、まだ普段書く字の筆跡が変わるほどの上達ではありませんが、意識すればずいぶん読みやすく書けるようになりました。
※追記
私はこの後更に1年ほど練習を継続し、普段書く字の筆跡も変化するぐらいに上達しました。
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字は急には上手くなりませんが、練習すれば少しずつ上手くなります。
ペン習字には通信講座もありますが、通信講座は30,000円以上する高価なものが多いので、続けられるか自信がないときはまずは市販の練習帳から始めてみることをお勧めします。
もし通信講座に興味があるという方はこちらの記事もご覧ください。↓
それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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